旅館、料亭などの皆さん。家庭ではなかなか食べられない「すっぽん料理」は、目玉商品として人気があるかと思います。しかし、すっぽんは高級食材の1つ。仕入れの段階からシビアに、少しでも安く手に入れないと提供するのは大変です。
そこでポイントとなるのが「一匹あたりの値段相場」。値段相場が分からないと何が安くて、何が高いのかも判断できません。当然、すっぽん養殖場や小売業者から仕入れるにしても、値段相場が分からないと交渉さえ難しいでしょう。
そこで、今回はすっぽん一匹あたりの値段相場と、お得に手に入れるコツをまとめてみました。
▶︎目次
1．すっぽん一匹の値段相場（生きすっぽん）
旅館、料亭などの料理店で提供するには「鮮度が命」。というのも、すっぽん料理の醍醐味である「生き血」は鮮度が落ちると提供できなくなるため。少なくとも生きたまま、できれば少しでも品質の高いすっぽんを仕入れる必要があります。
しかし、生き物の輸送は管理の難しいことから、値段が高くなるのが一般的です。「生きすっぽん（養殖）」の一匹あたりの値段相場は、安いところで4,000円程です。
2．すっぽん一匹の値段相場（調理済み）
生きたままは鮮度がいい反面、すっぽんの管理・調理が難しいとされます。専門の調理技術があればいいですが、一般の料理店では難しいことも。であれば、生きたままではなく、あえて冷凍された調理済みを仕入れるのも1つの手です。
すっぽん鍋用のように、調理済みのものであれば輸送・管理もしやすく値段も抑えて仕入れることが。「調理済み（養殖）」の一匹あたりの値段相場は5,000円〜7,000円。通販サイトでも販売されていて試すには丁度いいです。
3．すっぽんは養殖場から直接がお得！
すっぽん1匹あたりの値段相場は、生きたままで安いところで4,000円、調理済みで5,000円〜6,000円。もし、すっぽんを少しでもお得に仕入れたいのであれば、「養殖場」からがおすすめです。
養殖場から直接出荷ができる
すっぽんに限らず、肉類や魚類、野菜を仕入れるとなると「小売業者（卸売業者）」からが一般的です。ただ、小売業者を間に入れると、マージン（利ざや）が発生して値段が上がることに。少しでも安く仕入れたい方には不向きです。
その点、すっぽんに関しては、大抵の養殖場が直接取引を行っています。小売業者が間に入らないので、すっぽんを安く仕入れることが。例えば、「長崎淡水 すっぽん養殖場」であれば1kgあたり4,000円ほどと、お得に仕入れられます。
「生産量」と「生産期間」がポイント！
すっぽんは変温動物なので気温が低くなると冬眠し、生産量が制限されます。生簀を人工的に温める「加温養殖」もありますが、すっぽんのストレスになり品質の落ちることが。できるだけ自然に近い環境下で育ったものがおすすめです。
しかし、すっぽん料理を、特に「すっぽん鍋」を提供するのならお鍋の美味しい冬にこそ用意したいもの。であれば、「生産量」と「生産期間」の安定した養殖場を選ぶべきです。1年中出荷している養殖場であれば、安心して取引できます。
4．まとめ
栄養豊富で滋養強壮にもいいすっぽんは、高級食材として広く愛されてきました。旅館、料亭の皆さんにとっても、すっぽん料理は1つの目玉商品として特別なものなはず。だからこそ、少しでも品質の良いものを安く仕入れたいはずです。
もし、すっぽん料理を提供するのであれば、「品質は高く」かつ「値段の安い」養殖場から仕入れることをおすすめします。養殖場からであれば生きすっぽんも一匹4,000円前後で仕入れることが。お客さんにも優しい値段で提供できます。
紹介した一匹あたりの値段相場を参考に、少しでもお得なすっぽんの仕入れに挑戦してみましょう。
ちなみに、「長崎淡水 すっぽん養殖場」では生きすっぽんを4,000円/1kg〜」で販売しています。また、自然に近い環境下でありながら、独自技術により1年を通しての出荷が可能なので、ぜひご利用ください。
2018年10月16日