すっぽんが美肌に良いって本当？美容成分と効果

すっぽんを取り扱っている料理人の皆さん。すっぽんが「お肌に良い」という話は聞いたことがあると思います。では、なぜお肌に良いとされているのか、理由についてはご存知でしょうか？

ただ漠然と「コラーゲンがお肌に…」というのでも十分ですが、できればより専門的な内容まで知っておきたいところ。すっぽんに含まれる美容成分とその効果を知っていれば、なぜ美肌になれるのかまで説明できお客さんも納得できるでしょう。

そこで、今回はすっぽんで美肌になれる理由、含まれている美容成分のその効果について詳しくご説明します。

▶︎目次

美肌について知るためには、まずは「なぜお肌が老化するのか？」から理解しておく必要が。原因が分からなければ、解決策は提示できないためです。では、肌の構造がどうなっているのかと、肌が老化する原因から見ていきましょう。

肌年齢に大きく影響するとされるのが「表皮層」と「真皮層」の2つです。表皮層とは表皮細胞で構成された、お肌にもっとも外側にある部分。一定のサイクルで生まれ変わりますが、年齢を重ねるごとに期間が長くなり老化が進みます。

真皮層とは表皮層の奥にある部分。主成分を弾力のある繊維「コラーゲン」が占め、お肌を支えることでハリを保っています。しかし、コラーゲンもまた年齢とともに減少・劣化し、お肌を十分に支えられなくなりハリが失われていくのです。

表皮層の老化、コラーゲンの減少を促進するとされるダメージが3つあります。

適度な太陽光は「ビタミンD」の生成を助け、カルシウムの吸収を促進するとても大切なものです。しかし、太陽光には「紫外線」も含まれており、大量に浴びてしまうと表皮層以下にダメージが。「光老化」とも呼ばれる老化減少を起こします。

食べ物・油など、どのようなものでも空気に触れていると徐々に「酸化」します。同様に、お肌の細胞も空気に触れていると酸化することに。特に、酸素から生成される「活性酸素」はコラーゲンの劣化を進め、お肌のハリを失わせるのです。

お肌にはアミノ酸などで構成される保湿成分「天然保湿因子（NMF）」が存在しています。また、「角質細胞間脂質」と呼ばれるものには水分を逃さない働きも。しかし、お肌が乾燥していると、これらの機能が正常に機能しなくなります。

お肌が老化する主な原因は「紫外線」「細胞の酸化」「皮膚の乾燥」の3つでした。反対に、これら3つの原因に対処することで、美肌を保ちやすくなるということ。では、すっぽんに含まれる美容成分と、その効果についてご説明しましょう。

すっぽんのプルプルした食感の多くは「コラーゲン」と呼ばれるものです。コラーゲンは真皮層にある繊維質で、お肌を内側から支えている美容成分の1つ。コラーゲンの保持量は25歳がピークとされ、40歳になる頃には半分にまで減少します。

コラーゲンは「繊維芽細胞」と呼ばれる細胞から生成されますが、年齢とともに機能が低下します。外部から摂取しないと十分なコラーゲンを確保できず、お肌のハリが失われることに。すっぽんはコラーゲンの補給に最適な食材なのです。

すっぽんに含まれるビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれるほど、抗酸化作用の期待できる栄養素です。抗酸化作用とは活性酸素の働きを抑える効果が期待できるもの。お肌の老化防止につながる、ぜひ摂取したい美容成分です。

「シスチン」はアミノ酸の一種として、髪や爪、お肌の生成に欠かせない栄養素の1つ。また、シミの原因となる「メラニン」の発生を抑制する効果もあるとされます。すっぽんに多く含まれるシスチンは、透き通った肌を守る美容成分なのです。

すっぽんに含まれる主な美容成分は「コラーゲン」「ビタミンE」「シスチン」の3つ。コラーゲンはお肌に弾力を、ビタミンEは活性酸素の働きを抑え、シスチンがターンオーバーを促進させてくれます。その上、すっぽんには他にも美容成分が。

例えば、睡眠の質を高めてくれる「グリシン」、コラーゲンを安定化させる「プロリン」、血液をサラサラにする「EPA」、代謝機能を助ける「トリプトファン」なども。まさにすっぽんは美容成分が豊富で、食べるだけで美肌を目指せる食材なのです。

なぜお肌が老化してしまうのか、なぜすっぽんを食べると美肌を目指せるのかなど、ぜひお客さんに教えてあげましょう。

ちなみに、「長崎淡水　すっぽん養殖場」ではコラーゲンたっぷり、しっかり栄養を蓄えた1kg級のすっぽんを提供しています。また、夏場や冬場など出荷量の減少しやすい季節でも、大口取引が可能なのでぜひお問い合わせしてください。

2018年10月16日